由比ヶ浜で拾った桜貝が、思い出のアクセサリーに。Lino Drops Kamakura 持ち込みオーダー体験

おだやかな日差しがあたたかい、初夏の鎌倉で、

Lino Drops Kamakura の桜貝アクセサリーのオーダーメイドサービスを体験しました。

“幸運を呼ぶ”と言われる、美しい天然色の桜貝。

せっかくなら、自分が拾ったものでアクセサリーをつくれたら、

かけがえのない旅の思い出になりそうです。

はじめての桜貝拾いにワクワクしながら、

朝９時すぎの由比ヶ浜を歩きました。

Lino Drops Kamakura の桜貝拾いのコツを参考に、

波打ち際をゆっくり歩いていると、海からたどり着いたばかりの

艶やかなピンク色の貝殻が目にとまりました。

桜貝はとても薄く、砂の色に馴染んでいるので、初めはなかなか見つけられません。

でも、不思議なもので、ひとつ桜貝を見つけると目が慣れてくるようで、

次々に桜貝のピンク色が目に入ってきました。

力むとすぐに割れてしまいそうだから、やさしく指ですべらせて拾います。

だんだんと宝探しのような感覚で楽しくなってきます。

ひとつひとつの桜貝は色の濃さも模様も異なれば、めずらしいオレンジ色がかかったものもあり、穴があいたものや、カケのあるものも、かまわずに拾いました。

しばらく桜貝拾いに夢中になったあと、

拾い集めた貝をビンに入れて、若宮大路のお店へ。

桜貝の名所である由比ヶ浜には、「さくら貝の歌」の石碑も建っています。

由比ヶ浜の海から、鶴岡八幡宮方面に向かって歩いて20分ほど。

二の鳥居を越えたあたりから、古都の趣を感じる町並みになっていきます。

緑がきもちいい段葛の散策路をとおり、鳩サブレ―でおなじみの豊島屋を越えた先に、桜貝をあしらった木彫りの看板が見えてきました。

ここがLino Drops Kamakuraのお店です。

店内には、一点もの桜貝アクセサリーがずらりと並んでいて、思わずしばらく眺めてしまいます。スタッフの方に名前を伝えて、持ち込みオーダーの予約を確認してもらうと、

お店の裏側のゲストルームへ案内されました。

いよいよオーダーです。

まず、担当のスタッフの方に、海で拾った貝殻を瓶ごと渡すと、さっと水で洗い流して、

汚れのついたものと、穴やカケのあるもの、きれいなものに分けてくれました

シミのような汚れがあるものや、日に焼けてしまっているものは、

なかなか汚れが落ちにくいため、アクセサリーには向きません。

でも、きれいな形の貝だけでなく、穴やカケがあるものでも、

貝を砕いてカケラにしてつくるタイプであれば使えるので、

バリエーションが豊富なぶん、選ぶのも楽しいひととき。

砂を洗い落とした桜貝は、とても艶やかで、そのままでも十分な美しさ。

ここからさらにお店側で、桜貝をより美しい状態に洗浄してくれるそうです。

分けてもらったなかから、アクセサリーにしたい貝を選びます。

25種類ほどあるオーダーメニューリストを見ながら、どの貝を使って、

ピアスにするのか、ネックレスにするのか、相談しながらデザインを決めていきます。

ピアスにする場合は、貝の向きが対になるものを選ぶと良いことや、

異なる色や大きさの貝を組み合わせてもかわいいこと、

また、貝の大きさによってもおすすめのデザインが異なること、など。

ピアスをつくりたいと思いながら、デザインを決められなかった私に、

スタッフの方が丁寧にアドバイスをしてくださりました。

この日、私が選んだのは、濃いピンクの桜貝2枚。

桜貝の大きさや色味から、チェリークォーツのピアスにしました。

そして、もうひとつ。淡い色合いの桜貝を、コードネックレスに。

シンプルなデザインで長さを調整できるネックレスは、

季節を問わず、どんな服装にもあわせやすそう。

コードの色味は、同系色のプラムにしました。

オーダーが決まれば、お店に貝を預けて、

あとはアクセサリーの完成を待つばかり。

そして、約3ヶ月後―――。

丁寧にしあげられた完成品の桜貝アクセサリーが届きました。

あの日拾った桜貝が、ぽってりとしたかわいらしいフォルムに加工され、

パーツと組み合わさって、美しいしあがりになっていました。

鎌倉の地に降り立ったときの胸の高なりや、

由比ヶ浜を歩いて、桜貝を拾ったときのワクワクが蘇ってくるようです。

さっそく身につけると、気分が少し晴れやかになって、

どこからか幸運を運んできてくれそうな予感がします。

思い出を刻む、世界でたったひとつのアクセサリー。

自分のもとにやってきた巡り合わせの桜貝で、あなたもつくってみませんか。